明治4年、全国に裁判所が設置されました。主として、フランス法の影響を受けたものでした。
長野地方裁判所 松本支部庁舎は明治41年に建てられ、建築当初は松本城二の丸御殿跡にありました。内部、外部共に完全な形で国内に唯一残る裁判所の建物です。
明治の法廷内では、判事、検事と比べて代言人(弁護人)の社会的地位は低く、法廷内の位置にも反映されています。
法廷内の法壇の高さは、明治から平成にかけて低くなっています。明治憲法下の法廷内の法壇の高さは約65cm、現在の法壇の高さは約45cm、裁判員裁判用の法壇の高さは約35cmです。
昭和50年に庁舎新築に伴い取壊しが決まりましたが、惜しむ声が多く寄せられ市民運動にもなりました。その後庁舎の取壊しは行われず、昭和57年現在の場所に移築復元されました。移築復元にあたり、費用の40%は市民の皆様の寄付でまかなわれました。
所在地:長野県松本市大字島立2196-1 松本市立博物館分館「松本市歴史の里」
使用カメラ:ニコン D7000, D800. レンズ:DX 18-200mmf/3.5-5.6, FX 16-35mmf/4.
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