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2013年4月2日掲載

坂本公一   Koichi Sakamoto 文化財ルポ
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 ホフマン輪窯   Hoffman Kiln   First appearance on the Web: February 07, 2013


埼玉県深谷市 日本煉瓦製造株式会社「旧煉瓦製造施設」重要文化財

明治政府は、東京日比谷周辺を近代建築の官庁街にするために、建物は煉瓦造りとした。それには、多量の煉瓦が必要になった。そこで、実業界の重鎮渋沢栄一に煉瓦工場の設立を要請する。

工場建設に際し、良質な粘土や東京方面に運搬可能な立地条件を満たしていたのは、渋沢栄一の実家近くにあった。早速、工場建設地として推薦し、渋沢栄一他4名の連名で、東京府庁及び埼玉県庁に会社設立願いを提出し、それぞれ認可された。

明治21年事務所の建設の後、ドイツ人のフリードリッヒ・ホフマンが考案した窯(内部を18の部屋に分け、窯詰め・予熱・焼成・冷却・窯出しの工程を行いながら移動し、約半月かけて窯を一周する輪窯)の設計図をドイツから取り寄せ窯の建設を進める。最盛期には6基の窯が稼動していたが、平成18年、時代の波に押され120年の歴史に幕を降ろした。

所在地:埼玉県深谷市上敷免28番地10
公開日:史料館(旧事務所)金曜日 10:00~15:00, ホフマン輪窯は臨時公開のみ

使用カメラ:ニコン D800, D7000 レンズ:DX 18-200mm f/3.5-5.6G, FX 16-35mm f/4G

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各作品の著作権はすべて撮影者に帰属します。
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01 旧事務所

02 旧事務所

03 旧事務所の基礎の風抜き

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17 集会室

18 旧変電室が映る

19 旧変電室

20 旧変電室と6号窯の煙突

21 旧変電室の碍子

22 旧変電室の風抜き

23 ホフマン輪窯6号窯の煙突

24 関東大震災の後に、煉瓦造りの煙突からコンクリート製の煙突に代わる。

25 煙突に庇の様なものがあるが、当時の工場は3階建てで、3階の屋根の位置を表す。

26 ホフマン輪窯6号窯

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