埼玉県深谷市 日本煉瓦製造株式会社「旧煉瓦製造施設」重要文化財
明治政府は、東京日比谷周辺を近代建築の官庁街にするために、建物は煉瓦造りとした。それには、多量の煉瓦が必要になった。そこで、実業界の重鎮渋沢栄一に煉瓦工場の設立を要請する。
工場建設に際し、良質な粘土や東京方面に運搬可能な立地条件を満たしていたのは、渋沢栄一の実家近くにあった。早速、工場建設地として推薦し、渋沢栄一他4名の連名で、東京府庁及び埼玉県庁に会社設立願いを提出し、それぞれ認可された。
明治21年事務所の建設の後、ドイツ人のフリードリッヒ・ホフマンが考案した窯(内部を18の部屋に分け、窯詰め・予熱・焼成・冷却・窯出しの工程を行いながら移動し、約半月かけて窯を一周する輪窯)の設計図をドイツから取り寄せ窯の建設を進める。最盛期には6基の窯が稼動していたが、平成18年、時代の波に押され120年の歴史に幕を降ろした。
所在地:埼玉県深谷市上敷免28番地10
公開日:史料館(旧事務所)金曜日 10:00~15:00, ホフマン輪窯は臨時公開のみ
使用カメラ:ニコン D800, D7000 レンズ:DX 18-200mm f/3.5-5.6G, FX 16-35mm f/4G
|
|