石川組製糸会社は1893(明治26)年に操業を開始し、後に全国有数の製糸会社になりました。
創業当初は座繰製糸でしたが、翌1894(明治27)年にいち早く機械製糸に転換したことから見る見るうちに経営規模が拡大し、大正末期から昭和の初め頃に迎えた最盛期には入間市内に3工場、隣の狭山市内には2工場、川越市内、福島県、愛知県、三重県にそれぞれ1工場を構えるまでになりました。
ところが1923(大正12)年の関東大震災では出荷待ちの商品が焼失したほか、時代が昭和に入ると1930(昭和5)-1931(昭和6)年の恐慌、化学繊維の台頭による生糸需要の減少など次から次へと経営を圧迫する事態が降りかかり、会社は経営不振に陥って1937(昭和12)年に解散しました。
西洋館は創始者の石川幾太郎氏が1921(大正10)年に建てたもので、外国人商人用の迎賓館的な機能を持たせて西洋風の木造建築にしました。
本館:木造2階建, 外壁化粧煉瓦貼, 洋瓦葺
別館:木造平屋建, 外壁化粧煉瓦貼, 桟瓦葺
公開日は不定期で、年に6回位、1階のみです。但し、特別に2階を公開する日があります。
場所:埼玉県入間市河原町13番13号
駐車場なし
使用カメラ:Nikon D800, D7000. レンズ:DX 18-200mmf/3.5-5.6, FX 16-35mmf/4.
|
|