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2013年9月23日掲載

坂本公一   Koichi Sakamoto 文化財ルポ
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 電車「秩父鉄道1000系(旧国鉄101系)」
 Sereis 1000 Electric Cars of Chichibu-Railway   New Work


秩父鉄道1000系は、1958(昭和33)年に国鉄最初の近代的通勤電車として量産が始まった国鉄101系電車を譲り受けたものです。

車両側面中央部には秩父鉄道の社紋が取り付けてあります。この社紋は秩父鉄道の前身である上武鉄道(創設に当たって渋沢栄一等の出資によるもの)から受け継がれたもので、上という文字を6つ(武に通じる)組み合わせたものです。

秩父鉄道は、1985(昭和60)年~1989(平成元)年にかけて、国鉄・JRから101系電車を3両編成で12本(国鉄時代に7本、JRになってから5本)購入しました。編成番号は1001号~1012号までとなっています。

その後20年余りを経て、老朽化による車両入れ替えのため2009(平成21)年より順次営業運転を終了し、現在は国鉄時代と同じスカイブルーの1001号、オレンジバーミリオンの1003号、秩父鉄道オリジナルカラーで白地に水、赤、青のストライプの1010号の3編成が活躍しています。しかしこれら3本の編成も、2013(平成25)年の秋から2014(平成26)年3月までに全ての車両が引退する予定であると秩父鉄道が発表しました。

懐かしい国電カラーは、2007(平成19)年10月14日さいたま市にオープンした鉄道博物館の開館を記念して復元されたもので、スカイブルーは京浜東北線、オレンジバーミリオンは中央線・武蔵野線、カナリアイエローは山手線・中央線・総武線・南武線などで活躍していた塗色です。(カナリアイエローの編成は既に引退しています。)

昭和の時代の姿で走る1000系(国鉄101系)を目にするのも、残すところあと半年。退役の時が刻々と迫ってきました。引退という言葉を耳にしたとたん、何故か寂しさを感じるのは私だけでしょうか。

* 秩父鉄道の駅舎については、駅「秩父鉄道part1」駅「秩父鉄道part2」をご覧下さい。

使用カメラ:ニコン D7000. レンズ:AF-S DX 18-200mmf/3.5-5.6G ED VR. (28のみ EOS 7D, EF24-105mm F4L IS USM)



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01 永田駅

02 小前田駅~永田駅間

03 車両側面中央部の社紋 秩父鉄道の前身の上武鉄道の社紋で、「上」の文字を6つ(武を表す)組み合わせたもの。

04 熊谷駅

05 秩父鉄道の停車駅案内板

06 寄居駅 八高線キハ110系と並走する秩父鉄道1000系。

07 三峰口駅 手前の電車は西武鉄道から乗り入れてきた4000系。

08 三峰口駅

09

10 ブレーキ操作

11 波久礼駅~樋口駅間

12 運転席のルームミラーから
   見える車内


13 妻面の製造銘板 埼玉県川口市にあった車両工場で48年前に作られた。

14 DT21形台車 ブレーキ装置はディスクブレーキではなく、両抱きの踏面式。

15 パンタグラフ 形式はPS16。

16 グローブ形ベンチレーター 換気を行う。

17 三峰口駅

18 中間車両はクーラーの設置なし

19 寄居駅

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25 武川駅~永田駅間

26 先頭車の屋根上の無線アンテナ 最初に購入した2編成のみ細管アンテナ、3編成目からは逆L字形アンテナを使用。

27 明戸駅~大麻生駅間

28 小前田駅~永田駅間 既にカナリアイエロー編成は引退しているため、走行シーンを観ることはできない。

29 小前田駅~永田駅間

30 広瀬川原車両基地

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