法務省旧本館(赤れんが棟)国指定重要文化財(平成6年12月27日) New Work
Red-Brick Building of the Ministry of Justice
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明治19年(1886年)、政府は西洋式の建築による大規模な官庁集中計画を作成しました。が、当時の政治状況や反対者の意見を考慮した結果、実際に建てられたのは司法省(現法務省)・大審院(現最高裁判所)の建物でした。建築には深谷市上敷免の日本煉瓦製造ホフマン輪窯で焼かれた赤れんがが使われました。
大正12年(1923年)9月1日午前11時58分に関東大震災が発生しました。この時赤れんが棟(明治28年に竣工)は、耐震性が考慮された構造のため殆ど被害を受けませんでした。これは碇聯鉄構法(ていれんてっこうほう)と呼ばれる煉瓦積みの中に鉄を埋め込む補強法や、木梁や外壁飾り石をれんがと定着するための金具の使用等によるものです。
時代は昭和に入ります。同20年の戦災により、赤れんが棟はれんが壁、れんが床を残して焼失しました。戦後、改修工事を行いましたが、材質や形状が一部変更された状態でした。そのため平成3年に復原改修工事が始まり、同6年に創建当時の姿に復原され、同時に国の重要文化財に指定されました。
尚、赤れんが棟は官庁集中計画の一環として建てられた、現存する唯一の建物です。
場所:東京都千代田区霞が関1-1-1 法務省赤れんが棟(許可を得て撮影しました。)
使用カメラ:ニコンD7000. レンズ:DX 18-200mmf3.5-5.6.
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